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さまざまな要素が混ざり合うカオスな街で優雅なティータイムを。「ティーハウスマユール　五反田店」

2018年02月21日水曜日

五反田は今、変わりつつある。煩雑な繁華街と閑静な住宅街。古い文化と新しい文化。すべての要素が混ざり合っている今の五反田を楽しみながら、ゆっくり過ごしてみませんか。第一回目は数多くの茶葉を扱う紅茶専門店ティーハウスマユール五反田店をご紹介。

煩雑とした街の奥には、静かな紅茶専門店が

五反田の駅に降り立ち東口に出ると、商業施設やカラオケ店、漫画喫茶など遊ぶには困らない街が広がっていた。賑やかな駅周辺を横目で見送り東五反田へと進む。さすがグルメの街。いくら歩いても飲食店が後を絶たない。歩くにつれて駅周辺の賑やかな雰囲気は次第に落ち着きだし、街中にはスーパーや薬局など生活感のある店が見えるようになった。新しいマンションやオフィスビルが何軒か建設中である。そんな中、ティーハウスマユール五反田店の姿を見つけた。

店先からはスパイスのいい香りが漂う。扉を開けると、棚や壁には数多くの茶葉が並んでいた。ティーハウスマユールは紅茶の本場であるインドからやってきた、ビカッシュ・バニックさんがオーナーとして経営している。「元々は店舗ではなく、紅茶メーカーとして始まったんです」とビカッシュさん。ここにある紅茶はインドやスリランカなど世界中から厳選した茶葉を使用。ダージリンやアッサムなどスタンダードなものから、ハーブティーまでさまざまな味わいの紅茶が揃っている。それ以外にもオリジナルのフレーバーティーもつくっているそうだ。内装は洋風モダンテイストにまとめられ、茶葉と一緒にスパイスも販売されている。茶葉の種類がありすぎてどれを買えばいいのかわからないお客さまにはスタッフが味の好みなどを聞き、それに合った茶葉をおすすめしてくれる。

インドの家庭で毎日食べられている、飽きの来ないインドカレー

もちろん、カフェとしても利用することができる。店内には席が24席ほど。ランチメニューのインドカレーは紅茶に次ぐ人気なのだとか。大崎からも近いのでいつも会社員の方や、清泉女子大の学生が多く訪れる。ここのお店のカレーは毎日手作りされている、インドの家庭の味。季節の野菜がトッピングされていて、スパイシーで飽きの来ない味になっている。玉ねぎをメインに使ったルーは他のお店のものよりヘルシーで食べやすい。胃もたれせずに食べられるから、頻繁に食べたいと思ってもらえるのだという。

ランチは14時30分までだが、材料がまだ残っているときだけ時間に少し遅れてやってきたお客さまにランチを提供している。お腹を空かせてやってきたのに、時間が過ぎてしまったからお店に入れないなんて、そんな残念なことはない。せっかく来てくれたのだからお客さまにできるだけ料理を提供したいというビカッシュさんの想いが込められている。ランチ後はティータイムとして紅茶やケーキ、自家製のスコーンなどが楽しめる。会社を抜け出してここでおやつをいただく、なんてこともできるかも。

五反田でのんびり紅茶や料理のレッスン

ティーハウスマユールでは、不定期で紅茶の美味しい淹れ方や楽しみ方を紹介する紅茶教室が開かれている。普段自宅でよく飲まれているけれど、なかなか本格的な方法で淹れることのない紅茶。正しい淹れ方を行うことで、もっと紅茶本来の美味しさを楽しむことができるので必見だ。

また、ランチで人気のインドカレーを作ることができる料理教室も開催されている。参加者は男女とも多く、年齢も20～40代と幅広い。マユールのカレーは長時間煮込む必要がなく、一時間もあればできてしまう。家で実践しやすいため、料理好きの方が集まって毎回楽しまれているのだとか。初対面のお客さま同士がお店で仲良くなるのは嬉しいと、ビカッシュさんは嬉しそうに話す。

街が変わっていくように、この店も進化する

たくさんの人々が訪れる五反田では、飲食店にもお客さまの出入りが多いためなかなかゆっくりできる場所がないように感じる。しかし、駅の近くから少し足を伸ばしてみるとのんびりできるお店は意外にもあったりする。ビカッシュさんはこの店舗を「第二のリビング」として使ってほしいという。紅茶を楽しみながら何時間でもリラックスタイムを味わってほしい。

「五反田の街もいい方向に変わってきました」とビカッシュさん。街の建物も改修され、年々綺麗になっているそうだ。街も変わっていくように、私たちの会社やお店も変わっていかないといけない。ずっと同じことをやっていても、時代の波に取り残されてしまう。伝統のあるものも大切にしながらお客さまのニーズに合わせ、次々と新しい味をつくっていきたいと意気込みを見せた。
ランチや仕事が終わったときに、ふらりと立ち寄ってくつろぎたいティーハウスマユール五反田店。次回もゆっくりできる五反田の街を紹介していきたい。