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経済の影響を受けにくい不動産投資②
2019年02月19日火曜日以前のコラムにて、インフレ・デフレと不動産投資の関係について解説しました。
不動産投資は、特にインフレ時にその影響を受けにくく、むしろインフレによって不動産の価値が大きく上がることもあります。
その仕組みを、かんたんにご紹介していきます。
長い目でみたインフレ率
まずは、長い目で商品価格の移り変わりを見てみましょう。
商品の価格の上がった割合をインフレ率と呼びますが、直近40年間でのインフレ率は、約3%前後だといわれています。
40年の間に多くのものの物価が上昇しており、特にワンルームの価格は2,100万円もの差があります。
表をみてみると、昭和48年に500万円の貯金があればワンルームの家を購入することができますが、そのまま貯金を使わずにいたとして、10年後には、ワンルームの家は500万円では購入できないことが分かりますね。
つまり、3%前後のインフレ率が続けば続くほど、貯めているお金の価値はどんどん下がっていってしまうということです。
インフレのときにローンを組むと得をする?
では、不動産のような現物資産は、インフレ時にはどうなるのでしょうか?
ローンを組んで不動産を購入した時点からインフレが続いていくと、不動産の価値は上の表のようにどんどん上がっていき、マンションならば家賃も高くなっていきます。
対して、不動産を購入した側がローンで支払う金額(購入当時の金額)は、インフレが続いたとしても変動しません。
そのため実質的には、購入時に想定していたローン完済時期もインフレによって早まることになるのです。
インフレ時に借り入れをしておいた方が得をする、といわれるのは、こういった理由からです。
今後の日本のインフレ率は、経済学者のあいだでは上がるとも下がるとも言われています。
どのような状況であっても資産はしっかりとキープできるよう、今のうちから対策を練っておきたいですね。