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ハイリスク・ハイリターン?「変額保険」のメリット、デメリット。

2019年01月23日水曜日

貯蓄型保険の中でも、どのような保険商品が投資に適しているのか?今回はハイリスク・ハイリターンといわれている「変額保険」の特徴について見ていこう。
「変額保険」とは、死亡保障という目的を兼ねつつ、保険料の一部が「特別勘定」とよばれるファンドにおいて株や債権などで運用される保険のこと。加入時点で保険金や満期保険金が確定する「定額保険」に対して、運用の実績に基づき保険金や解約返戻金が変動することから、「変額保険」と称されている。仕組みとしては、契約者は株や債券などのファンドの中から自由に比率を指定した上で購入することができ、その運用実績によって、将来受け取る解約返戻金の金額が変動していく。なお死亡保険金の金額については、運用実績に関わらず保障される。

高い利回りやインフレへの対策も可能。「変額保険」のメリット。

「変額保険」のメリットにはまず、高い利回りも期待できる点が挙げられる。また外貨建ての株式や債券などを運用するファンドにも投資ができることから、インフレ時に備えてリスクを分散することが可能となる。
加えて、通常の終身保険に比べると保険料が割安である点や、死亡保険金については運用実績に関係なく金額が保障される点なども、メリットとして挙げることができる。

元本割れのリスクも!?「変額保険」のデメリット。

一方で変額保険のデメリットは何と言っても、運用実績によって解約返戻金の金額が変動する点だろう。運用実績が悪ければ、保険料払込終了後であっても、元本割れしてしまう危険性も。解約返戻金を増やすには、ファンドの選択が最も重要となる。

比較検討されることの多い、投資信託との違いは?

「変額保険」では、株式や債券などをファンドが運用することから、似たシステムの投資信託と比較して検討されるケースも多く見られる。
両者の違いとしてまず、「変額保険」はれっきとした保険商品であることから、死亡保険金の保障があることが大きなポイントだ。また生命保険料の控除によって所得税の優遇が受けられる点や、死亡保険金を受取る際に相続税の非課税枠があるといったメリットも。
死亡リスクに備えながら資産を増やしたい、相続税対策をしたいという場合には、投資信託よりも「変額保険」の方が適していると言えるだろう。ただし保険商品として考えた場合には、通常の保険よりも高いリスクも覚悟しなければならない。

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