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会社規模により1億円超の差も!あなたの生涯年収は?

2018年02月21日水曜日

あなたは生涯年収について、考えたことがあるだろうか。定年退職までにどれ程の収入を得ることができるかは、老後への対策を考える上でも大きなポイントとなる。独立行政法人労働政策研究・研修機構の統計によれば、男性サラリーマンの平均生涯年収は大学・大学院卒で、退職金を除くと約2億7千万円。しかしこれはあくまでも平均値であり、実際にはさまざまな条件により差が生じる。学歴や企業規模別などに分けた場合の生涯年収について、細かく見てみよう。

大企業と小企業では、8,000万円超もの差に。

まずは企業規模別の統計を見ていく。労働政策研究・研修機構の「ユースフル労働統計」では従業員数によって、10〜99人・100〜999人・1,000人以上の3つに分類した場合の平均生涯年収を知ることができる。
男性の従業員数1,000人以上のいわゆる大企業では、大学・大学院卒の男性で約3億820万円、女性で2億5,710万円。100〜999人の中企業では男性2億4,520万円、女性2億900万円。従業員数10〜99人の小企業では男性2億円、女性1億6,930万円となっている。
大企業と小企業を比較してみると、女性は約8,700万円、男性ではなんと1億円以上もの差が。企業規模によって、生涯年収が大きく左右されることがわかる。

学歴

次に学歴による生涯年収の違いを見てみよう。大学・大学院卒の場合は、男性で平均約2億6,630万円、女性は2億1810万円。一方で高校卒では男性2億670万円、女性1億4,660万円と、男女共に数千万円の差が生じている。
「学歴の時代ではない」という声も多く聞かれる現代だが、学歴によって今なお大きな収入格差があるようだ。

退職金

上で示してきた生涯年収にはいずれも退職金が含まれていないが、退職金には、学歴や条件などによる金額の差はないのだろうか?
退職金の受け取り方には、退職時一時金制度と退職年金制度、さらにこの2つを合わせた両制度併用がある。学歴別ではそこまで大きな金額の差は見られないものの、この制度による違いを考慮すると、高校卒・一次退職金のみの平均は1,091万円。一方、大学卒で尚且つ両制度併用の場合は、平均2,562万円。受け取り方によって、約1,500万円もの差が生まれている。

転職、あるいは投資?収入格差による不安を解消するために。

学歴や働いている状況によって、生涯年収に大きな差が開くことがわかった。中には、老後への不安が増した方もいるだろう。とはいえ学歴については、今から変えることは難しい。不安を解消するにはより規模の大きな企業へ転職を試みるか、あるいは投資などによって、老後の生活に備えていくことも検討する必要があるかもしれない。

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